歯科衛生士の年収と転職回数の関係~転職が与える収入への影響~

Main 20190225
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職場に馴染めない、不満がある、そんな理由で転職を考える人は少なくありません。院長の下でいろいろなタイプのスタッフと1日の長い時間を共有し、さまざまな主訴を持つ患者さんの診療に当たる歯科衛生士の仕事は精神的にも肉体的にもハードです。社会にはたくさんの職種がある中で、自分の感情をコントロールする力がより強く要求される職種のひとつとも言えるでしょう。

 

対人関係だけでなく、ハードな業務内容と長時間勤務や労働条件の厳しさなどさまざまな面に対して要求されます。それでも医療に携わる仕事は、やりがいと人材不足による安定した求人環境があります。裏を返せば、有り余るほどの求人からより良い環境を求めて転職を考えやすい職種かもしれません。

ただ、転職は繰り返すことで今後のキャリアに影響を与えるリスクを伴います。収入アップを目指して転職を考えている人に是非一読していただきたい内容です。

 

歯科衛生士の年収に関わる条件とは

歯科衛生士の給与は、医療業界の中でも低めだといわれています。毎月の給与明細を見ても、「今月はちょっと少なかったな」「残業があまりついていないな」といったわずかな違いについ目がいってしまいがちです。そして年末調整で年収額を見ると「え、こんなに少ないの」と感じる人も多いのではないでしょうか。

給与の詳細について他の人と情報交換するわけにはいきませんが、実際には同年齢であっても年収にかなりの個人差があります。それでは、どんなことが歯科衛生士の年収に影響を与えるのでしょう。

 

・歯科医院の規模(個人経営や医療法人、病院、公共機関など経営状況や収入の違い)

・勤務先の地域(県や地域でベースラインが異なる)

・年齢や家族構成(扶養があるか、既婚or独身など)

・持っているスキルや資格・能力

・経営者(院長など)との関係性(個人的な繋がりがある、信頼関係の強さなど)

・現在の勤務先以外でのキャリア年数や経験

・現在の勤務先での勤続年数

 

年収(給与)のベースラインは決められているところがほとんどですが、そこに経営者や院長の裁量分も含まれることは往々にしてあります。ほとんどが経営側が判断したさまざまな要素を基に算出されますので、自分のスキルに自信があったとしてもそれだけでは判断されないことは理解しておくべきでしょう。

 

転職は年収にどう影響するのか

歯科衛生士の給与設定は各勤務先で異なります。例えば、基本給や各種手当の有無やその額、残業手当の有無や計算方法などかなり違ってきます。年齢を考慮したある程度の基本給ベースラインはあるようですが、最も大きく影響するのは現勤務先での連続勤続年数とされます。

 

いくら年齢が高くキャリアがあったとしても、どの程度仕事ができるのかもわからない未知の新人に対して初めから高く設定する職場はほとんどありません。他の歯科衛生士とのバランスと勤務状況を見たうえで初任給が決定され、年ごとに昇給していきます。ですから、転職したばかりの人は同年齢の歯科衛生士よりも低い額からスタートして、地道に昇給を重ねていくほかありません。

特に転職の回数が多い人は、転職するたびに給与がリセットされます。さらに、転職のタイミングによってはボーナスももらえないこともありますので、当然年収は少なくなります。

 

また、女性の場合結婚や妊娠・出産を経験する人も多く、そのタイミングで離職や休職する人はかなりの数に上ります。歯科では個人の小規模経営のところも多く、育休制度などが完備されているところもそれほど多くはありません。まして子供を預けられる環境まで整っている職場はほとんどないのが現状です。そのため、やむを得ず歯科衛生士を辞めてしまうか子育て期間は働かずにブランクを経て復職する人が多いのが歯科衛生士の特徴ともいえるでしょう。

こういった現状をみると、歯科衛生士が一つの職場で働き続けるには高いハードルがあるといえるかもしれませんね。

 

年収が高い人に共通すること

年収は同じ勤務先への継続した勤続年数に大きく関係していることがわかりました。昇給分やそれに伴う賞与アップ分などを積み重ねていくと10年後には大きな差を生み出します。

ある調査によると、同じ年齢で転職した人と転職していない人では計算上10年間で500万ほどの年収の違いがあるともいわれています。

 

つまり、歯科衛生士の年収が高い人に共通しているのは、同じ職場に継続して長年勤務していることなのです。もちろんその中でもさらに資格を取得したりスキルの修得を重ねた人は技能手当などの形でさらに上乗せがある可能性もあります。

したがって年収アップを目指す人は、まず自分に合った職場を見つけてそこで長く勤めることが最短で確実な方法です。収入を増やすことを目指すのか、働きやすさを選ぶのかなど自分の転職の目的をしっかり見極めることが大切です。

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