歯科衛生士不在の歯科医院は優良案件?それとも…

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歯科衛生士の転職活動では、求人情報を見る際には採用後の労働条件欄を見ることになります。そこには現在在籍しているスタッフの人数を記載されていますが、やはり気になるのは歯科衛生士の人数ですね。正社員は何人なのか、パートは何人なのかなどの情報からその歯科医院の1日の診療の状況がある程度予測できます。また、募集の理由欄では業務拡張のため新規採用との記載や欠員補充と書かれているところをしばしば見かけます。過去の歯科衛生士の勤務実態調査などからみても結婚や出産などの理由で退職する歯科衛生士が多いことから、代わりの補充求人ということがうかがえます。

ただこのような歯科衛生士の求人情報の中には、時々歯科衛生士在籍0人という歯科医院の求人に出会うことがあります。

歯科衛生士がいない歯科医院がどのような職場なのか想像するに難いのですが、就職先として検討する前にもう少し掘り下げて考えてみることにしましょう。

 

・いまだ存在する歯科衛生士のいない歯科医院

 

通常個人経営の歯科医院では、正社員やパートに関わらず少なくとも2~3人程度の歯科衛生士が在籍しているところが多いようです。ユニットが3台規模ならば歯科衛生士が2人いれば、予約を調整することでなんとか診療も回るでしょう。ただ、歯科衛生士が全くいなければ、歯石除去や歯磨き指導、印象採得など本来歯科衛生士がやるべき仕事を歯科医師である院長や勤務医の先生がすることになります。いくら人材不足とはいっても、資格のない歯科助手がこのような業務を行うことは法律で禁じられていますので、歯科衛生士が1人も在籍していない歯科医院はほとんどないに等しいはずです。それなのに現実的に歯科衛生士不在の歯科医院があります。

 

歯科衛生士が不在の理由として考えられるものをあげてみると「労働条件が悪い」「忙しすぎる」「人間関係に問題がある」「過去に院内で何らかのトラブルがあった」などの要因が考えられます。また「院長とのトラブルでスタッフが全員一斉に退職した」というケースも意外によく耳にします。もちろん、これまで働いていた歯科衛生士が結婚などの個人的な理由で退職して一時的に不在となっているところもあるでしょう。(その場合余程の理由がない限り補充の人員が決まってから退職するのがマナーですが…)いずれにしても、歯科医院にとって歯科衛生士が不在となっている状況は、非常に厳しい局面であり診療に影響することは間違いないでしょう。

 

歯科衛生士不在の求人は、条件を引き上げてなんとか早く確実に採用を決めようというところが少なくありません。ただ、条件がいいことにつられていきなり応募するのではなく、ハローワークの担当などに不在の理由を確認したりインターネットや知り合いの情報を集めてみてから検討することが大切です。

 

・たった一人の歯科衛生士のメリットとデメリットとは

このような歯科衛生士が不在の求人に応募した場合、採用される確率は高いでしょう。ただ、歯科衛生士が1人だけとなると、働くうえでいろいろなメリットとデメリットが想定されますので就職する前にしっかり自覚しておくことも必要です。

 

【メリット】

患者さんからの信頼を一手に受けることができる

周囲から頼りにされる

やりがいがある

幅広い業務を覚えられる

待遇面などで優遇されることも多い

 

【デメリット】

体調不良や個人的な用事などの休みや早退などが困難

全ての業務を担当しなければいけない

責任が1人にのしかかってくる

忙しい

相談できる人が近くにいない

退職しづらい

 

・応募する際に必ず確認すべきこと

歯科衛生士は、歯科の診療においてなくてはならない存在です。単なる診療補助に留まらず患者さんとの橋渡し役になるなど歯科医院の顔ともなります。それだけ大きな存在意義がある立場ですから、少しでも早く採用したいと条件を上げているところもあるようです。他より良い条件を提示してある求人はその情報だけならラッキーな優良案件ですが、実際に入職してから本当に続けていけるのかを冷静に見極めることが必要です。

そこで、必ず応募の際に次のことを確認しておくことをおすすめします。

 

1日の患者数

業務の内容

残業の有無や時間

休日を取る場合のフォロー体制

これまでの歯科衛生士の在籍の状況と退職理由

将来的な歯科衛生士の補充があるのか

業務に慣れている歯科助手がいるか

 

例えやりがいのある仕事であっても、長期的に続けられるかは自分がどこまで我慢するのか、どこまでフォローしてもらえるのかがポイントとなってきます。熱があっても仕事に休めない、家族が体調不良でも行かなければいけない、という職場では自分だけに留まらず家族にも不満を抱えることになります。

 

転職に成功することとは、その職場に長く勤められることも意味しています。条件だけが転職の成功ではないことを忘れてはいけません。

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