職場別にみた歯科衛生士の転職事情

Main 20190620
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歯科衛生士の転職者が多いのは、歯科衛生士全体…つまりあくまでトータルのデータです。
歯科医院によっては転職者が多いところもあれば、一方で少ないところもあります。
その意味では、歯科衛生士の未来は勤務する歯科医院で決まると言っても過言ではなく、
患者さん…つまり、治療を受ける側同様、そこで働く側も歯科医院選びが大切ということです。


1. 転職者の多い歯科医院の特徴

転職者が多い歯科医院の特徴として挙げられるのは、主に次の3つです。

・人間関係が良くない
・スタッフの間で院長の評判が悪い
・勤務形態(休みを取りづらい、勤務時間が長い)

まず人間関係と院長の評判の問題は歯科衛生士ならではの悩みを言えるでしょう。
そもそも人間関係の問題や上司への不満はどの業種や会社にもある悩みです。
それでも我慢して仕事を続ける人が多いのですが、歯科衛生士の場合はこれが致命的な悩みになります。

と言うのも、歯科衛生士の職場…つまり、歯科医院は少数で運営しているところがほとんどだからです。
極端な話、社員が100人いる会社ならその中の1人と合わなくてもさほど問題ないでしょう。
しかし、歯科衛生士の場合は少数での運営上、その合わない人と常に付き合わなければなりません。

合わない職場仲間と常に関わらなければならない、評判の悪い院長が常に近くにいる、
このため院長を含む人間関係の問題は深刻であり、それに該当する歯科医院は転職者が多いのです。
勤務形態においても、やはり少数で運営している歯科医院ならではの問題でしょう。

2. 転職者の少ない歯科医院の特徴

転職者が少ない歯科医院の特徴として挙げられるのは、主に次の3つです。

・人間関係が良い
・定期的に勉強会を開いている
・勤務形態(休みが取れる、勤務時間に柔軟な対応をしてくれる)

人間関係と勤務形態は、「転職者の多い歯科医院」と真逆な特徴であることを意味します。
人間関係が悪い歯科医院の歯科衛生士は転職者が多い、
それはつまり人間関係が良い歯科医院の歯科衛生士は転職者が少ないことになりますからね。

また、歯科医院によっては歯科衛生士の転職者を出さないよう、
例えば「有給を取れる」、「時短勤務に対応している」などの工夫をしています。
さて、解説すべきは定期的に勉強会を開く…つまり学べる機会のある歯科医院に転職者が少ない点でしょう。

歯科衛生士の仕事は歯科医師のサポートであり、同じことの繰り返しでやりがいを感じない人が多いのです。
このためスキルアップを実感できず、そもそもスキルアップできる機会もありません。
その点、勉強を開く歯科医院なら知識が広がっていき、そのためやりがいにおける不満を感じなくなるのです。

3. 勤務先で分かれる歯科衛生士の明暗

歯科衛生士の仕事はどの歯科医院で働いても基本的に変わらないでしょうが、
転職の理由となる人間関係や勤務形態は歯科医院ごとで異なるため、言わば勤務先で明暗が分かれます。
では、歯科衛生士が自分の働く歯科医院を決める際、何をポイントすれば良いのでしょうか。

3-1. 休日のシステム

歯科衛生士の働き方には「シフト制」と「固定制」があり、それぞれメリットとデメリットがあります。
これについてはそれぞれのメリットとデメリットを比較して、自分がどちらに合っているかを考えましょう。

<シフト制のメリット>

・平日でも土日でも休める
・連休を取りやすい

<シフト制のデメリット>

・連続で勤務する日数が長くなることがある
・出勤予定のスタッフが急に休んだ場合、休みの誰かが出勤しなければならない

<固定制のメリット>

・全員が同じ日に休みのため、休日出勤になるケースが限りなく少ない
・生活習慣が不規則にならない

<固定制のデメリット>

・連休が取りづらい(平日で1日、土日で1日の歯科医院が多い)
・決まった曜日以外で休むには有給で対処するしかない

3-2. 院内の雰囲気を知る

例えば患者として来院してみるなど、可能な限り院内の雰囲気を確認してから働く歯科医院を決めましょう。
もちろん、働く前の段階では確認できる範囲に限りがありますが、
それでも院長や一部スタッフの人柄、衛生面などの管理については把握できると思います。

また、診療時間を知ることは勤務時間を知る目安にもなり、
例えば夜遅くまで診療を受け付けている歯科医院は、勤務が終わる時間が遅くなることが分かるでしょう。
給与を含めた勤務形態を知るのはもちろん大切ですが、実際の職場の環境を見ておくことも大切です。


いかがでしたか?
最後に、歯科衛生士の転職事情についてまとめます。

1. 転職者の多い歯科医院の特徴 :人間関係が良くない、スタッフの間で院長の評判が悪いなど

2. 転職者の少ない歯科医院の特徴 :人間関係が良い、定期的に勉強会を開いているなど

3. 勤務先で分かれる歯科衛生士の明暗 :休日のシステムや院内の雰囲気などを参考にすると良い

歯科衛生士の転職者が多いことは以前から問題となっており、
そのため歯科医院の中には定着率を高める工夫をしているところもあります。
一方で、無頓着で多くの歯科衛生士の転職者を出す歯科医院も未だ多く、
長く歯科衛生士として勤務できるかは、そもそもの働くための歯科医院選びが重要なポイントです。

 

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