転職と年齢との関係① 年齢は内定の障害となるのか

Main 20190515
このエントリーをはてなブックマークに追加

歯科衛生士に限らず、求人サイトなどに掲載されている転職情報を見ると、そのほとんどには年齢条件の記載があります。よく見かける内容としては、「年齢不問」「59歳以下(定年年齢を上限とする)」など、40代50代のシニア世代でも比較的柔軟に受け入れてくれるところが増えています。
ただし、情報にはこのように記載されていても、実際に応募してみるとそうはいかない現実が待っていることも…
そこで、シニアやブランク世代の歯科衛生士が転職する際の年齢条件は、どのように影響するのかということについて考えてみました。

転職希望者の年齢が上がっている


現在の歯科衛生士の勤務状況を見ると、20代の若い世代が最も多いことは容易に予想できます。そして結婚や出産を迎える20代後半から30代くらいの年代に退職する人が増加します。
なぜ退職する人が多いのか…歯科衛生士の仕事は、勤務時間も長く休日をとりづらいという勤務スタイルが定着していて、子どもや家族を抱えて働くことが難しいと感じる人も多いことがその一因といえるでしょう。多くの歯科医院で人手不足を抱えていて、スタッフがひとり休むだけで診療が滞るという実態があるのが現状です。また、産休や育休制度が整っていない歯科医院も少なくありません。
ところが、近年退職と相反して復職したいと希望する歯科衛生士が増えています。それも、子育てがひと段落したシニアやセミシニア世代が増加傾向にあるのです。


これはいったい何を意味しているのか…。それは、歯科衛生士が国家資格であり、どこにいても求人がたくさん出ているため仕事を見つけやすいということを指しています。常に人材不足に悩んでいる歯科業界では、歯科衛生士、しかも経験のある歯科衛生士は喉から手が出るほど欲しい人材です。そして「空いた時間に仕事はしたいけど、やったことのない仕事は不安…」という人にとっては、永久不滅の歯科衛生士の資格はこれ以上ないほど有利な条件であることは確かです。
「40代、50代が活躍しています」と記載されている求人情報も多数目にしますので、今後もシニアやセミシニア世代の転職希望者は増えていくことでしょう。

年齢による不採用はないはずだけど…

求人情報では、年齢制限を設定せずに幅広い年代を募集しているといったニュアンスで記載されています。
しかし、実際に応募してみると「年齢を伝えたら苦い顔をされた」「同時期に年齢が下の人も応募していて、自分は不採用になった」という声を耳にします。
率直に言うと、雇用する側の本音としては
・可能なら少しでも年齢が若い方がいい
・ブランクが長い人よりは短い人がいい
といったことがあるようです。その理由としては
・長く勤められる人を採用したい
・ブランクを早く取り戻せる人が即戦力になる
・年齢が高いと職場に馴染みにくい
・若いスタッフとうまくやれるか不安がある
ということがありそうです。


実際に、娘と同じくらいの年齢とスタッフがいる歯科医院に転職した50代の歯科衛生士が、ギャップに耐えられず退職した、というケースもあります。これは転職した歯科衛生士の心構えにも問題がありそうですが、採用した歯科医院は「せっかく採用したのに」という思いから採用に慎重になってしまいます。
以前は、「30歳以下」「20~29歳まで」といった年齢制限が普通に掲げられていましたが、2007年の雇用対策法の改正によって年齢制限の設置が例外自由を除いて禁止されました。しかし、現実問題として年齢を重ねた歯科衛生士が、新しい環境にどのように適応できるのかは個人差があり、採用側としても悩ましい問題のようです。

・自己PRで興味を引こう!
それでは、シニアやセミシニアが転職をする際に、自分の年齢が不利な条件とならないためにどうすればいいでしょうか。
そこで上手に使いたいのが、履歴書の自己PRです。
自己PRでは、採用する人が興味を持てるような内容を記載しておくことが大切です。

例えば
・子育てを経験したことで小児の扱いがうまくなりました。来院した子供たちが治療に前向きになるような雰囲気作りやアシストができると考えています。
・家族の介護経験があるので、高齢者や要介護者のサポート対応ができます。訪問診療にも興味を持っており、さらに勉強しながらスキルアップを図っていきたいです。
といったように、若いスタッフは経験していないがシニアだからこそ身に着けた経験やスキルをPRするといいでしょう。特にこれからの時代は、高齢者や要介護者の診療や対応をはじめ、訪問診療もさらに増えていくでしょう。若い世代ではうまく対応できないような事案であっても、経験によってより幅のある対応が期待できるのがシニア世代の特徴です。
年齢は上ですが、採用後はこれからの診療体制にプラスになるベースを持つ人材だということを十分アピールするといいですね。

 

このエントリーをはてなブックマークに追加

採用をお考えの医院様へ

PAGE TOP