求められる歯科衛生士~正常と異常の境界線を見る眼

Main 20190419
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歯科医院では、歯科衛生士は患者さんの対応はもとより、予防処置や指導、裏方業務など仕事の範囲は広く、毎日忙しく動き回らなければいけません。
その中で、患者さんに接するときにとても大切なものとして『眼』と『勘』があります。具体的には、ほとんどの歯科医院では、初診や再初診の患者さんの口の中を最初に診るのが歯科衛生士ですね。この時、歯科衛生士が検診を行い、虫歯や歯肉の異常がないかを探っていきます。ほんのわずかでも疑問を抱いたら、そこに執着することが必要です。つまり、歯科衛生士は来院した患者さんを診る最初の眼として、とても大きな役割を担っているのです。
その他にも、リコールで来院される患者さんのメンテナンスでは、主に歯科衛生士が処置を行います。このメンテナンスの時間を有効に使って、わずかな異常や変化を見つけることも、歯科衛生士の重要な任務です。これができる歯科衛生士は、歯科医院内でも信頼できる存在として一目置かれる存在となり得ます。
そこで、歯科衛生士に必要な『眼』と『勘』を、転職活動のアピールポイントにするための策について紹介しましょう。

求められる歯科衛生士の観察眼

歯科衛生士は、患者さんと先生との間に位置する立場です。
そのため、歯科衛生士は先生よりも患者さんとの繋がりが強く距離も近い上に、より丁寧によりじっくりと口の中を見る機会を与えられる仕事です。つまり、一歩入り込んで患者さんを知る立場にあるわけです。例えば、歯周病の治療では、治療の性質上歯科衛生士の方が長い時間患者さんと接することになります。そのため、来院ごとの口の中の変化だけでなく、表情や顔色、歩き方、話し方、呼吸の仕方などさまざまな点で患者さんの変化を感じ取るチャンスがあります。
そこで重要なのが、観察する眼です。
最近舌がんが注目されましたが、このケースでも歯科衛生士は早期発見のカギを握る立場にあります。早期では気づきにくいガンは、プロの眼で見れば発見のチャンスが拡大します。時には自分の不調をあまり口に出さない患者さんもいますので、何か気になることはないか情報を引き出すのも大切なことです。
でも、新米や経験の少ない歯科衛生士では、なかなかこういった変化に気付くことは難しいでしょう。これまでの経験で培われた確かな眼を持つ歯科衛生士は、歯科医院にとっても患者さんにとっても信頼できる存在となり得ることは確かです。

面接でアピールするには

例えば、歯科衛生士が気づくことが多い口の中の変化を挙げてみましょう。
・口内炎あるいは粘膜の変色、変形など(粘膜の病気の疑い)
・歯周ポケットの変化、出血、排膿などの状態の変化(歯周病の悪化や歯根破折など)
・唾液が少ない、乾燥している(ブラキシズム、栄養不良、内科的要因など)
・歯にヒビが入っている、摩耗が激しい(ブラキシズム)
・頬や舌に歯の痕がついている(ブラキシズム)
など非常にたくさんのケースがあります。
ここで重要なのは、気づいたことがあれば「先生、ちょっと確認していただきたいのですが」と診断してもらうことです。こうすることで患者さんからの信頼も得ることができますし、先生からも頼りになる歯科衛生士として評価されるのは間違いないでしょう。
歯科医院が出す求人では、単に『仕事ができる人』だけでなく『信頼できる人』を求めています。一緒に働くうえで、信頼関係が最も重要なことだからです。

転職活動中におすすめしたいこと


さて、歯科衛生士の観察する目を養うと言っても、既に退職してしまった人は直接経験を積むことはできません。そこで役立つのはインターネットや歯科衛生士会などが行っている勉強会などです。
ネット上では、とても有意義な情報や画像がたくさん公開されています。ただ、中には誤った情報もありますので、情報を探すときは医療機関やメーカー、学会発表などを参考にします。在職中でなくても参加できるセミナーなどがあれば、積極的に参加するのもいいでしょう。歯科衛生士会や歯科医師会などのHPをこまめにチェックしておくことをおすすめします。
また、転職を目指す人やブランクから現役復帰を目指す歯科衛生士向けのセミナーを開催している歯科衛生士会もあります。このような情報を見つけたら、積極的に参加して勘を鈍らせないようにすることも大切なことです。
目で見て学ぶこと、触れて学ぶこと、聞いて学ぶことなど情報源はたくさんあります。面接を受ける時点で、実践テクニックは鈍りますが知識は可能な限り維持しておくよう心がけましょう。ブランクがある人は、転職活動中に少しでもレベルアップしておき、その旨を履歴書などに記載しておくのもいいですね。たとえ長期のブランクがあっての転職活動中でも、常に学び続け情報を刷新しようとしている姿勢は、面接の際には高く評価されます。

 

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